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「Missing You」 26

Missing You

銃士隊の中からアラミスとアトスの姿が消えてから、すでに2日が過ぎていた。

「で…ダルタニャン、お前は、そのままあのとち狂ったアトスだけにこの事件を任せて、すごすごと引き上げてきたというわけなんだな」
「と…とち狂ったって言っても…多分…僕よりはずっと上手に色々できる…あの判断も冷静だったと思ったんだよ」
「ばかやろ、それはいつもは大抵の場合はそうだ。だけど今回はだめに決まってるだろ。アラミスがさらわれたってだけで、もうあいつは玉砕覚悟だろうし、それにあのフランソワが絡んでるとなったら、もう何しでかすかわからないだろ、ああいうやつは、キレるととんでもないことやるんだよ」
「う…」

ポルトスの方の喧嘩の傷はとりあえず、勤務に支障のない程度には回復しており、その復帰直後にダルタニャンからのことの顛末を聞いてのセリフであった。

「まあ…お前はまだ若いからなあ…アトスぐらいでも、大人に見えるのかもしれないが…ほんとこういうことに関しては人間、いくつになっても大して変われないものだよ。ちょっと外面をとりつくろえるようになるだけが関の山ってわけさ」
「ポルトスこそいくつなんだよ」
「俺だってアトスよりは年は下だし、どう考えても冷静な判断なんてものとは縁がない性格だ。だけど俺にだってわかることもある」
「…」
「この件だけはアトスにやらせてはだめだってことだ。畜生…なんだってあの時俺は帰ったりしたんだろう。こんなことだと知っていれば、あのときなんとしても…」
「気持ちはわかるよ…ポルトス…でも…アトスはあのとき銃士隊を多分やめたんだ…今考えてみるとそうとしか思えない…銃士隊がこの件に巻き込まれてはいけないと判断したんだ…僕はその判断は正しかったと思っている」
「なら!俺だってやめてやる。アラミスのために銃士隊をやめるぐらいなんてことはない」
「ポルトス…落ち着いてくれ、銃士であればこそできることだってあるだろう。俺たちを残したのは、きっとそういうことなんだよ」

この年若い友人のきらりと光るまなざし、そういえばアトスは気に入ってたなと思い出す。ポルトスは一つ息をはいて、彼としては努めて冷静な声をだす。

「…ああ…そうだな…悪かったな…俺が興奮しても仕方がない」
「ありがとう、ポルトス」
「…で…ダルタニャン…お前の見たところ、その例のフランソワ殿はどんなことを企んでいそうだったんだ」
ダルタニャンはポルトスが冷静に話を聞いてくれるのだから…それに応えるべく、なるべく正確にあのときの情景を伝えようと試みた。
「…企むというか…とにかく底の深そうな…一見とても穏やかそうに見えるのだけど…この人の本心は絶対にここにはないと僕は感じた。多分なんだけど…アラミスの行方を彼は知っていたのではないだろうか…なんでって言われても困るけど…」
「お前の直感はアトスも大事にしていた…お前がそう感じたということはそういう可能性もあるんじゃないかな」
「ああ…ありがとう…ええと…なんでそう思ったか…だ……あのときのフランソワ殿のアラミスを静かにでも心配している姿とアトスの冷静を保っていた姿…うん…確かにそれは彼の名誉のために言っておくけど…アトスはアラミスのことを聞かされてもなんの動揺もみせなかったよ。ただその二人の姿を見比べたときになんとなくそう思ったんだ」
「…俺はそもそもあのフランソワは気に食わないからな…俺が見たところで、決めつけちまうだけなんだろうから…」
「そんなこというなよ…アラミスが困ってしまうじゃないか」
「ったく…お前本心からそう思ってるのか?」
「…それは…まあ…その辺はちょっと複雑だけどさ…」
「だろう」
「だけど…アラミスはフランソワがいなければ存在しなかったんだよ…」

多分アトスが陥っている永遠の袋小路の言葉に二人がしんとなったときだった。

「トレヴィル殿に至急お目通りしたい」

時ならぬ使者の声が二人を現実に引き戻した。



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「Missing You」25

Missing You

アラミスはトレヴィルに事の次第を報告していた。波打つ感情を抑え込み務めて冷静な口調を保つ。トレヴィルはその報告を黙って聞いていた。

「以上です。おそらくこれは私の推測ですが、フランソワ殿は王弟殿下を守るために銃士隊も動くということを外部に知らしめたかったのではないかと愚考致します」

最後の推測を付け加えてアラミスは目をふせた。

「銃士隊は国王陛下のものであり、王弟殿下のものではない」
「…はい」
「アラミス…いや…ルネ…」

アラミスはトレヴィルが改まってルネと言った瞬間に何を言うかわかっていた。

「もはや…お前を銃士にしておくわけにはいかない」

「…」

おそらくアトスと並んでアラミスの共犯であったトレヴィルに最後通告を突きつけられてアラミスはもはや逃げ場がなかった。

「…私もそう思います…でも…隊長…お願いです。少しだけ…あのときのように少しだけでいいのです。私に時間をいただけないでしょうか?」




アラミスはトレヴィルの屋敷の奥まった小部屋に通された。この武張った屋敷に瀟洒な作りの秘密めいた小部屋はガスコン人のトレヴィルらしからぬ気もしたが、おそらくはそれなりに秘密裏の活動をするには便利なものだったのだろう。そしてそこは6年前と同じようにひっそりとアラミスをかくまってくれた。

「あのときは…ただお前に生きてほしかった…生きるよすがになればと剣を教えたのだがな」
「感謝しています」
「それが、まさかほんものになって、本当に目的をなしとげてしまうまでになるとは…」
「結局仇討なんて偽りだったのですがね」
「だがアラミスの活躍がなければ王弟の復権はなかった」
「そう…ですね…そしておそらくシュリー殿の危惧していたとおりに…」

「…自分が愚かだったかもしれないと認めるのはつらいものですね」



寝台の上に横になると全身が鉛のように重く力が入らなかった。目を閉じることもできない。ただうつろに見開いた瞳は鈍くどんよりとして何もうつらない。

悲嘆とも違う…あの時はただ泣いていた。自分の愚かさでフランソワを死に追いやったということをひたすら後悔していたけれども…それはでももう少し自分の中で、綺麗なものだったのだ。それが綺麗なものなどと普通は言えないとは思うのだが…でもそれでも今ここにあるどうしようもないものよりは多分ましなものだった。

自分がどうしてしまうかわからなかったので、絶対に誰にも…仲間にも知られていない、自分の家よりも安全なこの秘密の部屋にいわばひきこもり、今自分が何を感じているか解放してみようと思ったのが…おかしいぐらいに心が動かなかった。涙など一滴も出なかったし、かといってあの馬車で一瞬感じたような、フランソワへの憤り、まだ見ぬフランソワの妻への嫉妬など、押しこんだ感情を解放しようと思っても何も感じなかった。

部屋は清潔に整えられてはいたが、調度品などは6年前のまま。窓から見える風景もおかしいぐらいに変わっていない。ぼんやりと眺めているとふっと意識が6年前に戻る。

トレヴィルの元にとんでもない秘密を抱えて飛び込んだ一人の娘…いくら多少普通の娘より剣や馬の扱いに慣れていたとはいえ…当然ほんものと比べるべくもないただの娘だ。その娘をトレヴィルは苦心惨憺この部屋に匿い、その秘密を守れるだけの力を持てるよう、剣を自ら教え、男性としての所作なども教え込んだ。

アラミスの最初を作ったのは間違いなくトレヴィルだった。


アラミスは自分でも意識せずにそっと微笑んでいた。あのときのあの少女とトレヴィルに…


トレヴィルは当時も銃士隊長だったから、当然公務がとても忙しく、彼がこの部屋を訪れ稽古をつける時間は限られていた。出歩くことも当初は憚られていたので、この部屋にいたかなりの時間…アラミスは、自分でできる鍛錬などはこなしつつも、この秘密めいた部屋の小さな窓からひっそりと銃士隊の稽古を眺めていたのだった。



その中でも抜群に動きの良い、すらりとした姿が遠目にもよく目立つ、黒髪の銃士…



私はその人を眺めるのが好きだった。

ああいう剣士になりたいと思った。あこがれだった。


ああ…なぜ忘れていたのだろう。私はあのとき彼の気品ある所作、一つ一つの動きの優美さ、姿勢の美しさ…それらに見惚れていた。それはこんな荒れくら者の集まりである銃士隊の中で、群を抜いて目立ち…そしてそれは直接にフランソワを思い出させた。


忘れていた…私は彼と知り合う前にそういう目で見ていたことがあったのだ。


銃士隊の仲間として接してからも、こういう軍隊では珍しい彼の独特の優雅さや、妙に落ち着いて静かなところがどうしてもフランソワを思いおこし…でも…それをそうと気がつかないように深く深く自分の中にうずめていた。


…君の中で私はこの男になり替わっているはずだ…


フランソワとアトス…私の中でそれはいつの間にか重なっていた…?


だからといって…


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映画アラミスの冒険をみて

アニメ鑑賞記録

久々に鑑賞してみて、もう一人でわきわきしていて、娘たちには、不気味がられるぐらいでした。

さすが、アラミスの冒険とあるだけあり、アラミス満載。なにもかも楽しい。

のは昔から知っていたのですが、アトスアラミス的にはイマイチと28年思っていました。

ところが今回改めて発見。

いや、これアトスアラミスだったわ。

アラミスがミレディに文書奪われて、雑魚がわーって来て、アトスとポルトスが助けに入ったところ。(アラミスが剣持ちかえるところが地味に格好よくて好き)ピサロがアラミスに銃を向けるも、アトスが剣を投げて防ぐのだけど、そこで、アラミスは銃声にもびくともせず、ちらとも振り向かないでミレディを追うのですよ。そのアラミスの背中のアングルがすべてを語る、みたいな。

なんでいままで気がつかなかったのかなあ。これだけで、もうほんといい。この感じがふたりの関係性を象徴してるなあ。歳を食ったからわかったのかな。

やはり時々見返すのは大事ですね。新たな発見があり嬉しいです。


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アニメ三銃士ようやく鑑賞終わりました。

オタク的日常雑記

いったい何年かかったのだろうか…?(二年はかかってないか…)

でもまだ映画は見せていないのですが…。

もう子ども達は前半忘れてしまって…二度目みたい~
こういうのはとんとん見ないと確かに忘れちゃうわね。

そして…まともにアニメを見ているだけだとと…若いこどもたちにはアトアラ着火はいたしませんでした。
着火されたらそれはそれで困るけど…。

普通にオールキャラが楽しいアニメのようでした。

所詮遺伝子は50%しか一緒ではないのを実感した鑑賞実験でした。

そして珠杉家のカラオケでは、夢冒険。星屑のイノセンス、魔法、空色のピアス がぐるぐる無限ループしています。ジョイサウンドではこの4曲が入ってるのですよね~。

広告消すためのお手軽更新でごめんなさい。
ちょっと落ち着いてきたのでぼちぼちとまた再会できたらと思っています。

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進撃の巨人…

オタク的日常雑記


家族でスキー旅行に行った宿の漫画コーナーにあったので、ついつい手に取ってしまった進撃の巨人1巻


……うわ~……エヴァンゲリオン以来の楽しさ…


気が付いたのが夜だったら夜通し読んでたかもしれませんが(迷惑な客だ…)朝スキーに出発する直前に出会ってしまったので…泣く泣くおあずけ…

山の中じゃブックオフもないしね…。


正直いってスキーどうでもよくなりました。早く帰って全巻揃えてよみた~い

これだからオタクって迷惑です。



進撃の巨人…多分絶対おもしろいのだろうけど…これ以上はもうキャパ超えるから…老後の楽しみにとっておこうと思ってたのに…あっさり解禁してしまいました。(そういや…私アニ三サイトも40歳になったら再開しようと思ってたんだけどねえ…)

人生変化するときは予定通りにはいかないようです。

って…まあ…まだ私の中では進撃はお話の行方がとても気になるもので…特定キャラ萌えはなく…当然カップリング興味もないレベルです。今のうちにこれ以上進まず…そこまでで止めておこうと思います。(といって次に書くときなにかにはまっていたらごめんなさい…)

ちなみに私はやっぱりもう少し大人ジャンルのキャラが好きなんだよね…。加治君レベルでいいから…ビジュアル的に少年じゃない黒髪の人がいい。まだ新キャラでてくるかな…(王とか~伯爵とか~出てこないかなあ…)

ま…そんな願望はおいといて…とりあえず派生商品が山のようにあるので、当分消費者として楽しめそうです。人生の楽しみが多いに越したことはないでしょうね。

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